cbm95620が畑作業の後にIPAで宵の口を楽しむブログ

とりあえずアッパーマス越目指して最近は専ら日本株です

パチンコしない人の期待値に対する考察

そんな人間の持つ現在の期待値感を文章で整理してみたいと思います。間違っていても相場で生き残ってさえいれば後に軌道修正できるの良いのです。

 

もし読まれる場合は無駄に長い点留意です

 

 

ベースになる自身の期待値概念

平均とか大数の法則とか言われるものを別の角度から見たモノだと考えてます。その行動を延々と繰り返した場合に収束した結果が平均、収束するであろう値を事前に求めるのが期待値ではないだろうかと。

 

コイントスで裏が出たら100円支払い表が出ると110円貰えるというゲームをした場合1回のゲームでは-100円か+110円で終わりますよね。

これを10000回繰り返した場合勝敗は50:50に限りなく近い数字になると思われます。

-100円×5000回、+110円×5000回の合計で+50000円にかなり近い結果で終わると思われます。+110円中の10円を株式においてはリスクプレミアム部分と考えるし、それがマイナスやゼロであればゲームを続けること自体が時間の無駄なのでプレミアムの算出がとても重要であることが分かります。しみじみ。

 

このゲームにおいて開始から10回連続負けた場合は合計-1000円となって嫌な気持が溢れてくるんだけどその場合そこでゲームをやめてはいけないです。

結果として勝敗の累積は平均値に収束するので、(大数の法則Wikiとか図もあって凄く理解しやすいです)10回のマイナスという事はマイナス面の期待値を一方的により多く積んだという事なので今後プラス面の期待値が高まっていると言えますよね。テクニカルで言えば-2σ、-3σの状態がこれに近い。

 

ただこれらは勝負する相手がコインの裏表出目をコントロール出来る手練れであったり、子供であれば門限やお母さんが帰ってきたなどの外的要因で中断されるとかお小遣いが足りなくなった、もしくは数え間違いやルールブックの読み間違いなどといったことがない前提で話しています。

ゲームの話のような単純な理の積み重ねだと考えてますので十分な試行回数とそれを行う時間を阻害するであろう安易な集中投資や買ったままただカタリスト待ちをするような投資には否定的です。

 

 

 

個別の株価に見る期待値

前提条件

・現在は個別銘柄についての期待値は益回り=PERの逆数ではかるという考え方を基準とする

日経平均日本株投資の指数として考えた場合

・細かい数字の整合性までは追わない

(例)

日経平均PER 13.79

銘柄A=株価347/予想PER4.3/PBR1.18/EPS61.4/予想EPS81.5

益回り=1/PER*100 もしくはEPS/株価*100

(上記より)

日経PER13.79=1/13.79*100=益回り7.25

銘柄APER4.3=61.4/347*100益回り17.69%

銘柄Aの予想PER4.3=1/4.3*100=予想値での益回り23.25%

 

現金を利息0円で手元に1年間保有した場合その価値は経済成長分目減りしていくと考える。また保有資産の相対的価値を100%以上で保全し続けるには国の成長を上回る益回りが必要になりますね。

日本の株式保有した場合の期待値は7%位になる感じです。この源泉は株式という元本割れのリスク資産に対するリスクプレミアムであると考えます。

米国では国債利回りとのイールドスプレッドをもとにしたリスクプレミアムの求め方が体系化されてますけど日本国の株式投資ではそこらへんがかなりあいまいな気がしますよね。それらも文章化して記憶の定着をはかりたいところだけど今回は割愛。

”銘柄A”を保有した場合、概ね17%位のプレミアムがあると考えられるうえ予想が正しければ来季以降の益回りに対しても更なる成長も見込めそうだ。

 

このプレミアム部分が成長率を下回ると資産が年々目減りするってことで、株式投資で平均的なパフォーマンスを出し続ける事が出来れば手数料、税を除いても元手は増え続けるというありがたい事でもあり、その中でも銘柄Aは平均より高い期待値を持ち予想が正しければ今後の成長継続も見込めそうだ。そんな株を保有したいですよねって話です。

 

ただ株式は市場自体のボラティリティ、個別のボラティリティが大きいので結果の振れ幅が大きくこのような期待値通りの結果に収束するには延々と取引を続けていく必要があるようです。そして考えを巡らせ続けると株価変動率の低い株が投資対象として適当と思うように感じてきます。

 

ただ成長株、成長すると期待されている株は総じてボラティリティが高く期待値を追う投資対象としては適当でないという結論になりそうではあるんだけど、株式は実際の価値だけで取引されるわけでは無く買手の期待感によってさらなるプレミアムが付く事が多々あるというかジャパン株はそれの方が多い?ように思います。その期待感プレミアムを期待値に変換する技術を身につける事が出来ればボラが低く益回りの高い株=バリューに固執することもないんじゃないのかなって思ってます。

あと自分はFXから入ったのでボラに好意的でない側面がある期待値という考え方は最初謎でしたね。

 

 

 

自身の投資行動と期待値

購入行動1

このセクターは景気が良さそうだしポジティブなニュースも続いているため銘柄Aの決算後は株価が上がると思うので決算発表前に株を購入した。

 

上記のような買い方をした場合、予想通りの決算で株価が上がる場合もあるし好決算の材料出尽くし下げや内容が悪く下げる場合もあると思う。

材料の出揃っていない状況で予想を交えた投資をした場合、結果としてその時は株価が上がったとしてもその行動を1001000回と繰り返していく中で上昇と下落は相殺されそれこそ株式市場や経済の成長分を除けば上下半々の結果となり利益は損失で相殺されるためその行動自体にプラスの期待値はないと言える。中長期で保有予定の銘柄が決算をまたぐ場合や確信のある裏付けでもなければ決算前に買うこと自体に意味はなく心労が増えるだけと考える。

 

 

 

期待=思惑と期待値

株は思惑で上がる状況と実績に対して買いが入り上がる状況があるように思います。実績に対して買うと堅実なように思うけど、じゃあなんでIPO後の株を売買する人があれほど居るのかという話になりますよね。

小型で上の伸びしろが大きいとか流行りモノに係るとかCAGR成長が続くセクターの銘柄だとかいろいろな思惑や失望、今日から売買されると思うんだけど決算内容なんて殆どが株価に吊りあってないし、あ、それが成長株だったか。

 

未来の成長を買う?なんてことを言われてもIPO後数カ月の資料や実績、決算も出ていない銘柄に成長を計る術があるのかと。テクニカルで買うといっても過去がないのに何が移動平均線ですかと。

そもそもがそれらすべてモメンタムや思惑、機関投資家の操縦なので堅実な投資として見る価値無しと切り捨てればそれまでなんだけど、けどもね、

 

多くの実績と資料が出そろった銘柄の中で海千山千の相場参加者に自分の総合力で勝てるのかと。まぁ頑張れば退場は避ける事が出来るかもしれんけど、目的、視線を向けるのははそこじゃないでしょと。

 

結果として利益を残したいから投資行動を続けているしその市場には聖杯・タダメシは殆どない。偽りの聖杯は危険だしタダメシは早い者勝ちだよね。

であればこそ、より不安定な場=より参加者全てに平等のチャンスがある場を否定せずその中で期待感、思惑を自分なりに分析し期待値に変換することも必要であると考えるんです。IPOというタイミングからの時間はどの銘柄も平等で少ないため一絡げに分析しやすいというのもあるし。

例えばIPO-3σに張り付き続ける銘柄もなければ新高値更新を狙って買う人が居ることも皆知ってるんだし。

 

 

 

金管理と期待値

関係あると思います。

例えば保有銘柄の平均益回りが年110%だったとして1000万投資してたらグロス100万ふえるのかって、それ無いですよね。決済後に資金を遊ばせてる時間やキャッシュポジションとか端数とか、現物の1000万円を100%運用するなんて不可能に近いと思いますよ。キャッシュポジも運用中と考えてもね。

 

それであれば信用を用いて例えば運用資産の110%などで運用しないとフルポジを前提とした複利効果は得られないと思うんですよね。

 

何も23倍とかブル2倍を信用売りして6界王拳みたいなことして心臓バクバクさせようとかそういう事でなないんですが、機会的なロスを含めた複利を考えるかロスを埋める技術を身につけないと額面通りの複利は出ないですよねってお話です。1.1倍、1.2倍とかで退場する資金管理力の人が現物だったから退場から免れたって絵もちょっと想像できないし資産規模が大きくなればって話は資産を大きくしてから考えても遅くないと思います。例えば1000万の10%って全損しても100万円だし。

 

長期投資に信用は必要ないといってもその知識は必要だと思います。信用は金利が付きますが3保有した場合利息は決済時の支払いとなります(証券会社により)。年2回配当で利回りが手数料を超えている場合はどうでしょうか?支払いサイトより入金サイトを短くするのは商売の基本ですよね。当然その配当にも複利が付くし保有銘柄が適当であればリスクプレミアム分値上がりしますよね。

 

一部をカラ売りで持って買いポジは資産の100%以内で納めるってのも健全でいいと思います。売りは益回りという面で見るとマイナスで期待値の話としては本末転倒ですがそれに対する答えを用意できた人にはいいんじゃないのかな。