cbm95620が畑作業の後にIPAで宵の口を楽しむブログ

とりあえずアッパーマス越目指して最近は専ら日本株です

三井E&S

寄成でエントリーする。

 

購買動機

・1Q短信は67億円の営業赤字

内訳はエンジ80%で残りが海洋開発と機械半々といったところ。

初見主力の機械でも赤字というかほぼ全セクター赤字とか終わってると感じる。しかも増資。

 

しかしながら読み解くにつれ面白い。売上高に関しては-72%だが連結から外された海洋開発を除いて比較すると22年は660億、23年は505億円と、26%ほど下落してるがまぁ見れない事もない。

営業利益の-67億円にかんしては為替差損が約ー51億円であることをかんがえると実質-16億円でありいつものE&Sで考えるとまぁ想定の範囲内といえる。

純資産に増資分の175億も反映。

 

凄い所は機械部門の受注が前年同月比+120%、説明資料でMODECを除いて計算しても前年比210%程度の増加となっている。

1Qの受注高で既に通期見通しの40%を達成している。契約負債にも反映が見て取れる。

また船舶用ディーゼルを1Qでなんと112基受注している。2019~2021のデータをもとに2-4Qの受注を加えてみた所、通期の受注数は150~167基となっても何もおかしくはない。

 

エンジンについて。

三井E&Sはマキタと共にMANのライセンシーとして大型船舶エンジンを供給。2社合わせて国内シェアの70%をしめる。MANの名前が前面に出るため目立たないが高シェアである。

余談だがここら辺の数字等を組み合わせて使うと上場企業以外の日本造船所の受注状況が大体わかる。

 

1Qに大量受注という事は鋼材価格がピークの時の受注が多いことを示し当然価格もそれ相応で受注していると想定されるので鋼材価格が頭打ちすると利益を出しやすいものと考えられる。

大型船舶のエンジン搭載は進水式の後の艤装時に行われるため一般人の想像よりかなり後の工程になっていると考える。同様の理由で造船業よりも好況が少し遅れてくる。そこも面白い。

また大株主に名を連ねる今治造船の好況を株式市場から享受するのであればE&Sしかない。JMUは決算で相当額の減益だったが、このような時期に一番強いのは今治、名村のようなオーナー型企業であると考える。頭すげ替え式の学校出社長では超長期の波は取れない。

 

新株予約権のIRについても思う所があった。

 

その他の数字に出ない要因

・港湾クレーン2種に関してはそれぞれシェア100%に近く最近も名古屋港の港湾事業で納品したばかりだ。

・持分法適用となったMODECは先週FPSO関連の受注あり、現地で大量の人員募集をかける。またペトロブラスの発注するFPSO事業の契約価格が飛躍的に高騰しているが、それらはMODECなどFPSOオペの受注が数年先までタイトになってきている事を反映しているとの状況。

 

本日の気配値を見た所かなりの売り気配であった。

おおよそ上記のような考察から表面で狼狽した投資家等々により寄りでガツンと下げたとしても今後確実に来る好況を読み取った買方が安値を買っていく展開になるだろうと想像し寄成でIN。結果は良いエントリーとなった。


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